着床出血とは受精卵が着床する際、子宮内膜の血管を傷つけてしまうために起こる少量の出血のこと。妊娠すると最後の生理が始まった日が「妊娠0週0日」として数えられますが、この計算で行くと排卵は妊娠2週頃、着床は妊娠3週頃に起こります。そして着床から少し遅れて出血が現れるので、着床出血はだいたい妊娠4週頃となります。これは生理予定日とほぼ同じタイミングのため、生理と間違ってしまう人も多いのです。ただし妊娠したすべての人に着床出血が起こるわけではなく、経験する妊婦は4人に1人より少ないとされています。

時期が同じのため、生理と間違いやすい着床出血。
見分けるにはどうしたらいいのでしょう？以下にそれぞれの特徴を紹介します。

	着床出血	生理
色	血が混じったような ピンク、茶色、鮮血色など	赤から暗赤色
量	少量。血の塊は出ない	多量。血の塊が出ることも
期間	1～2日。長くても4日ほど	3～7日程度
腹痛の 程度	軽い生理痛程度。 お腹の奥がチクチクする感じ	人によっては激しく お腹が痛むことも

着床している場合は、着床出血以外にもさまざまな兆候が現れます。たとえば、おりものの量や色が変わったり、頭痛がしたり、お腹が張ったり、吐き気がしたり、熱っぽかったり、やたらと眠かったり。「妊娠かも？」と思ったら、こうしたサインもチェックしてみましょう。

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着床出血があって「妊娠してるかもしれない」と思ったら、妊娠検査薬で確認したくなる方も多いでしょう。ただ、検査薬はあまり早くに使うと結果がきちんと出ません。検査薬にはいろいろなタイプがありますが、一般的には陽性反応が出るのは生理予定日の1週間後あたりから。正しい時期に試してみて、もし陽性が出たら早めに産婦人科へ。子宮外妊娠などの場合も検査薬は陽性になるため、赤ちゃんの無事を確認するためにもぜひ受診しましょう。

出血が着床によるものの場合は、お腹の中で胎盤ができはじめ、赤ちゃんがお母さんから酸素をもらい始める時期。赤ちゃんが無事に育つよう、注意すべきことが出てきます。まず、たばことアルコールは胎児の発育に悪影響を与えるため、すぐにやめましょう。またカフェインもとりすぎると貧血気味になったり、胎児に影響が出る恐れがあります。薬を服用するときは必ず妊娠の可能性があることを伝えて医師に相談し、感染症対策も万全に。激しい運動を避け、冷えに気をつけて健康的な食事と睡眠を心がけましょう。

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着床出血と生理以外でも出血が起こることがあり、これを「不正出血」と呼びます。たとえば妊娠初期であれば、着床出血以外に子宮外妊娠や前置胎盤、切迫流産などの症状で出血することがあります。また妊娠していない場合も、排卵期出血、子宮頸管ポリープ、子宮がんなどの症状として出血が現れることもあります。気になる出血があった場合は落ち着いて出血の状態をチェックし、記録しておいて医師に相談しましょう。特に妊娠している場合はかかりつけ医に連絡し、指示を仰いでください。

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