マタニティウェア」は、
いつから使うの?
どんなものがあるの?

妊娠中の服や下着の選び方について

産婦人科医
荻田和秀 先生 監修

どんなマタニティウェアがいいのかな?

マタニティウェアは「お腹が大きいときだけ着るもの」と思っていませんか?
実はつわりのときや体調が悪いときに楽だったり、体の変化に合わせて調節できる機能がついていたり、授乳に便利な工夫があったり。妊娠初期から産後まで長く使えるので有効に活用しましょう。

監修いただいた先生のご紹介

大阪大学医学部博士課程修了 泉州広域母子医療センター長 りんくう総合医療センター産婦人科部長の荻田和秀先生

PROFILE

監修 荻田和秀 先生

香川医科大学卒業。大阪警察病院、大阪府立母子保健総合医療センター等を経て、大阪大学医学部博士課程修了。現在は泉州広域母子医療センター長、りんくう総合医療センター産婦人科部長。産科医にしてジャズピアニストでもあり、産婦人科を舞台とした漫画『コウノドリ』(講談社)の主人公のモデルにもなった医師。

どうして
「マタニティウェア」が
必要なの?

どうして「マタニティウェア」が必要なの?のタイトル画像
どうして必要なんだろう?

妊娠するとお腹や胸、腰まわりなどが妊娠前には想像がつかないぐらい大きくなり、それまでの服やインナーでは窮屈に。窮屈な服で体を締めつけてしまうと、気分が悪くなりやすいだけでなく、お腹の赤ちゃんも圧迫してしまう危険性があります。

つわりの時期のイメージ画像

また、つわりの時期はちょっとした締めつけでも吐き気がひどくなったりするので、つわりがひどい人はゆったりしたマタニティウェアがおすすめ。他にも妊娠中に大敵の「冷え」を防ぐ設計がされているなど、妊婦さんの体のことを考えた工夫がされているのがマタニティウェアです。
さらに、実は産後も活躍します。赤ちゃんを産んでもすぐもとの体形に戻るわけではないので、サイズ調節ができるマタニティウェアは便利です。また、多くのマタニティウェアは、産後も使えるように、授乳がサッとできる授乳口付きのものもあるので、ぜひチェックしてみてください。

マタニティウェアは、
いつから
着ればいいの?

「つわり」の対処法ページのタイトル画像
目安としてはお腹が大きくなり始める妊娠4~5ヵ月頃から

マタニティ専用のウェアやインナーを身につけ始めるのは、目安としてはお腹が大きくなり始める妊娠4~5カ月頃。ただしはっきりした決まりはなく、今までのインナーや服が窮屈に感じたら早めでもマタニティ用に切り替えた方がいいでしょう。
また、つわりがひどく締めつけが苦しく感じる場合は、お腹が目立たない時期でもマタニティウェアを活用するのがおすすめ。特にインナーは直接体に着けるものなので、まずはインナーだけでもマタニティ用のものに変えると楽になります。
さらに、妊婦であることを認識してもらうために早めにマタニティウェアを着るという人もいます。

マタニティウェアと
普通の服・インナーとの
違いは?

マタニティウェアと普通の服・インナーとの違いは?のタイトル画像
マタニティウェアと普通の服・インナーとの違いは?

マタニティ用の服はゆとりがあり、大切な体を締めつけないのが大前提。その上で、独特の体形に合わせた工夫が施されています。妊娠するとただ全体のサイズが大きくなるわけではなく、お腹がどんどん大きくなって普通の服だと裾が前上がりになります。また胸も大きくなるので、脇のあたりが引っ張られることに。こうした変化が起こる場所は締めつけないようゆったりと、変化のない部分はすっきりと。しかもお腹が小さいときもきれいに着られるようになっています。産後の授乳期のために授乳口がついていたり、授乳時に目隠しできるデザインのものもあります。

締めつけ感が少ない伸縮性の高い生地で作られていたショーツやキャミソールのイメージ画像

また、マタニティインナーは締めつけ感が少ない伸縮性の高い生地で作られていたり、ショーツやキャミソールはお腹を冷やさないようすっぽり包まれる形になっていたり、といった点が普通のインナーとは違うところ。ブラジャーは授乳のとき便利なよう、前からカップが外せたりずらしたりできる工夫が施されています。

どんな種類があるの?
どんなポイントで
選べばいい?

どんな種類があるの?どんなポイントで選べばいい?のタイトル画像

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TOPS&ONE-PIECE
トップス・ワンピース

トップス・ワンピースのイメージ画像

お腹はどんどん大きくなるので、お腹まわりにゆとりがあって締めつけないものを選びましょう。また大切なお腹を冷やさないよう、きちんとお腹が隠れる丈であることも重要。お腹が大きくなっても裾が前上がりにならないデザインのものがおすすめです。産後も長く着るためには、授乳時に便利な工夫が施されていることもポイント。

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  • [授乳口付き]長袖ギャザーダンガリーワンピ―ス サックス
    [授乳口付き]長袖ギャザーダンガリーワンピ―ス サックス
  • 長袖ビスチェワンピース ベージュ
    長袖ビスチェワンピース ベージュ
  • 長袖レイヤード風ワンピース カーキ
    長袖レイヤード風ワンピース カーキ
  • [授乳口付き]長袖切り替えワンピース モカ
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BOTTOMS
ボトムス

ボトムスのイメージ画像

単にサイズがゆったりしているだけでは、お腹だけが大きくなっていく妊婦さんの体にフィットしにくいのがボトムス。ウエスト部分が伸縮性のあるリブで、くいこみにくく、お腹を締めつけないものや、大きくなっていくお腹に合わせてボタンなどでウエストサイズが調整できるものを選ぶといいでしょう。

リブ付きボトムス
リブ付きで産前産後のおなかの変化にやさしくフィットするものがおすすめ。

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おすすめボトムス

  • かしこめストレッチパンツ(アンクル丈)ブラック の画像
    かしこめストレッチパンツ(アンクル丈)ブラック
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    ママのためのワッフルレギパンブラック
  • やわらかフィットパンツブルー の画像
    やわらかフィットパンツブルー
  • やわらかフィットパンツネイビー の画像
    やわらかフィットパンツネイビー
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PAJAMA
パジャマ

パジャマのイメージ画像

妊娠中は睡眠が取りにくくなることもあるため、パジャマも体を締めつけず楽なものにしましょう。つわりがつらいときやお腹が大きくなってきたときにズボンのウエストが調節できるものを選んで。また、出産のため入院する際にもマタニティ用のパジャマが便利です。
入院中、看護師さんの処置やお医者さんの診察のとき役立つのが、ズボンなしでもワンピースのように着られるタイプ。産後は夜中の授乳も頻繁なので、授乳しやすい機能にも注目して選びましょう。

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  • [授乳口付き]ロールアップ 長袖 パジャマ 星柄 ネイビー
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  • [授乳口付き]長袖パジャマ ワンピースタイプ オーガニックコットン ベージュ
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  • [授乳口付き]長袖パジャマ 二重ガーゼ 無地 グリーン
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  • [授乳口付き]らくちんストレッチ長袖パジャマ無地 パープル
    [授乳口付き]らくちんストレッチ長袖パジャマ無地 パープル
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BRASSIERE
ブラジャー

ブラジャーのイメージ画像

妊娠中はバストも徐々にサイズアップしますが、これは生まれてくる赤ちゃんのために乳腺や乳管が発達するから。このため単にサイズが大きいだけでなく、乳腺の発達を妨げないよう考えられたマタニティブラがおすすめです。ゆったりした着心地のハーフトップ、ソフトに胸を支えてくれるノンワイヤーブラ、しっかりしたホールド感があるワイヤー入りブラなどの種類があります。

クロスオープン、フロントオープン、ストラップオープン

また産後の授乳に便利な機能もチェック。クロスオープン、フロントオープン、ストラップオープンなど開き方にもいろいろな種類があるので、自分が使いやすそうなタイプを選びましょう。

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SHORTS
ショーツ

ショーツのイメージ画像

妊娠中は腹部の皮膚が薄くなって冷えやすいので、子宮をすっぽり包み込んで冷やさない形のショーツがおすすめ。股上が深く、おへそまでカバーできるもの、ウエストゴムがお腹を締めつけないもの、また鼠径(そけい)部も圧迫しないものを使いましょう。

ショーツのクロッチ

さらに、おりものの色の変化や出血などが確認しやすいよう、クロッチは白か薄い色のものの方がベターです。

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NINPUTAI
妊婦帯

妊婦帯のイメージ画像

お腹が大きくなってきたら、お腹を支えて腰痛や背骨の反りを防ぐために「妊婦帯」と呼ばれるものを使います。

妊婦帯のタイプ

楽な着け心地の腹帯タイプやサポート力が調節できるベルトタイプ、パンツ型でしっかり支えられるガードルタイプなどがあるので、使うシーンや好みに合わせて選びましょう。

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  • 妊婦帯 やわらかはらまき&ベルトセット グレー の画像
    妊婦帯 やわらかはらまき&ベルトセット グレー
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    妊婦帯 やわらかはらまき&ベルトセット
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    [パンツタイプ]妊婦帯パンツ ベルト一体型 浅ばき ブラック
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    [サポートベルトタイプ]犬印本舗 お腹フィットサポートベルト クリーム
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健診のときに
便利なマタニティ
スタイルは?

健診のときに便利なマタニティスタイルは?のタイトル画像
妊婦健診のイメージ画像

妊娠すると定期的に通わなければならない妊婦健診。毎回さまざまな検査や測定がありますが、特に頻繁に行われるのが血圧測定やエコー検査、尿検査など。また血液検査や内診などもあり、服装によってはもたもたしてしまうことも。ただでさえ疲れやすい妊娠中、なるべく健診をスムーズに受けるためには、以下のような服装がおすすめです。

検診マタニティスタイル
トップス
血液検査があるときは袖がまくりやすいトップスを。また薄手の生地なら血圧測定の際、トップスの上からベルトを巻くこともできて便利。
シューズ
エコー検査や体重測定など靴を脱ぐ機会も多いので、脱ぎ履きしやすい靴を。転倒防止のためフラットシューズが◎。
ウエスト
まわり
腹部エコー検査は、トップスとボトムスが分かれている服装がおすすめ。ウエストがゴムやリブなど、下にずらしやすいものだとベター。
ボトムス
経腟エコーや内診はショーツを脱いだ状態で行われるため、ボトムスはスカートが便利。

オフィスに
おすすめの
マタニティスタイルは?

オフィスにおすすめのマタニティスタイルは?のタイトル画像
オフィスにおすすめのマタニティスタイルのイメージ画像

マタニティウェアというとカジュアルな印象がありますが、通勤している場合はきちんと見えることも大切。マタニティウェアで妊娠中の体を守りつつ、オフィスで浮かないためには、以下のようなポイントに気をつけるといいでしょう。通勤中は妊娠中であることが分かった方が安全なので、マタニティマークをつけるのも忘れないようにしましょう。

オフィスマタニティスタイル
トップス
お腹を締めつけないふんわりしたウェアでも、ジャケットやシャツを羽織るだけできちんと感が出ます。
シューズ
安全のためヒールは3㎝以下の靴を。妊娠中は足がむくみやすいので、幅広のタイプがおすすめ。
首元
スカーフなどで首元にポイントを持っていくと、お腹が目立ちにくくて◎。肌寒いときはスカーフやマフラーで首を温めると防寒対策にも。
バッグ
妊娠中は両手が空いている状態にした方が安全。バッグは手提げタイプではなく、肩に掛けたり背負ったりできるものにしましょう。

マタニティマークも忘れずに!

お腹が目立ちにくい妊娠初期は特に、マタニティマークが必要。バッグなど周りの人に見えやすい場所にマークをつけて。

マタニティマーク

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マタニティマークの付いたグッズはさまざまなところでもらえますが、アカチャンホンポのお店でもマタニティ(第2子以降の方もOK!)の方が、出産予定日をお知らせいただくとアカチャンホンポでしか手に入らない、オリジナル「マタニティキーホルダー」をプレゼントしています。

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※画像はイメージです。サンプル内容は異なる場合があります。

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全国のアカチャンホンポからお店を探す アカチャンホンポってどんなお店? アカチャンホンポでのお買い物がもっと楽しくなるヒントや工夫をご紹介

マタニティウェアに関するQ&A

どんなマタニティウェアが
人気?

ボトムスはマタニティ用を
利用する人が多数。

アカチャンホンポのアンケートでは、ボトムスの愛用者が圧倒的多数でした。お腹まわりがどうしても入らなくなるので、パンツはマタニティウェアを買う人が多いようです。トップスやワンピースはゆったりしたデザインのもので代用できることも。またスカートやワンピースを着る際は、お腹や下半身を冷やさないようレギンスやタイツをはくのが必須。これらもやはりお腹まわりがきつくなるので、マタニティ用がおすすめです。さらにアンケートでは、マタニティパジャマも70%が利用、マタニティブラやマタニティハーフトップを利用した人も80%に上りました。

どんなマタニティウェアを
着ましたか?

20% タイツ・レギンス、19% ジーンズ、17% ワンピース、17% パンツ(ジーンズ以外)、10% トップス、8% スカート、その他(17% ジャンパースカート・サロペット、3% フォーマルウェア、1% ジャケット・コート、1% その他)

マタニティパジャマを
持っていましたか?

70% 持っていた(29% 2着、22% 3着、11% 1着、6% 4着、2% 5着以上)、30% 持っていない

マタニティブラ・
マタニティハーフトップを使いましたか?

53% マタニティブラを使った、10% マタニティハーフトップを使った、17% どちらも使った、20% 使わなかった

マタニティウェアは、
どこで買うの?

体調や時間に
余裕があれば専門店へ。
ネットショッピングも
便利です。

赤ちゃん用品の専門店で購入できますし、時間がなかったり、体調がすぐれないときはマタニティウェアのショッピングサイトも便利です。サイズの選び方や自分に合った機能がわからないときは、店舗で直接店員さんに尋ねるのがおすすめ。アカチャンホンポには「マタニティアドバイザー」と呼ばれるスペシャリストのスタッフがいて、わからないことは何でも相談できます。またアカチャンホンポではマタニティウェアの特徴がよくわかるインスタライブや、おすすめのマタニティインナーをご紹介するYouTubeなども配信しています。お店に行けないけど商品がよく見てみたいときなどに、ぜひ利用してみてください。

マタニティウェアは、
いつから必要?

妊娠4~5ヶ月が目安
つわりが辛いなら
早めに使うのがおすすめ。

はっきりした決まりはありませんが、お腹が大きくなり始める妊娠4~5カ月頃から使う人が多いようです。ただし今までのインナーや服がきついと感じたら、お腹が目立たない時期でもマタニティ用に切り替えてOK。つわりがひどくて締めつけが辛いときも、マタニティウェアがおすすめです。特にインナーをマタニティ用に変えると、だいぶん楽に感じられます。

マタニティウェアは、
なぜ必要なの?

窮屈な服は
お腹の赤ちゃんも圧迫。
冷えやつわり対策にも。

妊娠するとお腹はもちろん、胸や腰まわり、お尻などの体型も大きく変化します。今まで着ていた窮屈な服をそのまま使っていると、体が締めつけられて気分が悪くなったり、お腹の赤ちゃんも圧迫してしまうことに。そこでボディラインの変化に対応してくれるマタニティウェアが必要になります。マタニティのスカートやワンピースはお腹が出てきても裾のラインがきれいに見えるよう前が長めに作られていたり、パンツは膨らんでいくお腹に対応するリブ仕様になっていたりと工夫が施されています。また体を締めつけないことでつわりも軽減され、お腹やお尻をすっぽり覆うことで「冷え」も防げます。

マタニティウェアは、
産後も使える?

授乳期も大活躍。
体型が戻り切らない
時期にも便利。

多くのマタニティウェアは、産後の体型が戻らない時期や授乳期も着られるように作られています。赤ちゃんが生まれてもお腹まわりが元のサイズに戻るには時間がかかるので、アジャスターの付いているタイプなら変化に合わせて調節できて便利。また授乳がすぐできるようサイドが開けられるようになっているトップスは、赤ちゃんとのお出かけにも活躍。夜中の授乳のため、パジャマも授乳しやすい工夫がされているものがほとんどです。

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