妊娠超初期出血
生理違いは?

着床出血って?赤ちゃんは大丈夫?

産婦人科医
荻田和秀 先生 監修

 

妊娠超初期には「着床出血」といって
多少の出血が起こることがあります。
でも生理とどう違うのか、
初めての妊娠だとわからないもの。
また妊娠中の出血は不安もいっぱい。
どんな原因で妊娠超初期に出血が起こるのか、
どう対処すればいいのか、詳しくご紹介します。

監修いただいた先生のご紹介

大阪大学医学部博士課程修了 泉州広域母子医療センター長 りんくう総合医療センター産婦人科部長の荻田和秀先生

PROFILE

監修 荻田和秀 先生

香川医科大学卒業。大阪警察病院、大阪府立母子保健総合医療センター等を経て、大阪大学医学部博士課程修了。現在は泉州広域母子医療センター長、りんくう総合医療センター産婦人科部長。産科医にしてジャズピアニストでもあり、産婦人科を舞台とした漫画『コウノドリ』(講談社)の主人公のモデルにもなった医師。

着床出血ってなに?
どうして起こるの?

妊娠超初期の出血と生理の違いは?のタイトル画像
着床出血のイメージ画像

着床出血とは、受精卵が着床する際に起こる出血のこと。妊娠初期に起こる出血で、一番多いのがこの理由によるものだといわれています。受精卵が着床するとき、胎盤を作るために受精卵から絨毛という組織が伸びて根を張るようにして定着します。このとき、子宮内膜の血管を傷つけてしまうことによって少量の出血が起こるのです。ただし、妊娠するとすべての人にこの着床出血が起こるわけではありません。着床出血を経験する妊婦は、4人に1人より少ないとされています。

生理?着床出血?
妊娠超初期での
見分け方は?

妊娠超初期の出血と生理の違いは?のタイトル画像
生理?着床出血?見分け方は?のイメージ画像

着床出血が起こるのは、妊娠4週目頃です。これは生理予定日とほぼ同じ時期に当たるため、生理なのか着床出血なのか、なかなかわかりにくいものなのです。しかも妊娠超初期も生理中や生理予定日前後と同じように、腹痛・頭痛・イライラ感・眠気・だるさ・食欲の変化などを感じることが多く、症状が似通っています。それでは、生理か着床出血か見分けるにはどんなところに着目すればいいのでしょうか。以下に、生理と着床出血の違いを説明します。

出血の色
着床出血の色には個人差があり、おりものに血が混じったようなピンクの人もいれば、茶色っぽい人や、鮮血色の人も。生理の経血の場合は赤から暗赤色ということが多いようです。
出血の量・期間
着床出血の場合は、生理の経血よりも少量であることが多いようです。期間も1~2日程度と短く、長くても4日ほどです。また生理では血の塊が出ることがありますが、着床出血では血の塊が出ないことも目安の一つとなります。
腹痛の程度
着床出血による腹痛は、「チクチクするようなお腹の奥の方の痛み」と表現されることが多く、軽い生理痛とも似ているようです。生理と同じように、腰のあたりが重く痛いような気がするという人も。ただ、生理痛のように激しく痛むことはあまりありません。
  • 妊娠超初期の症状は?どんなことに気をつけるべき?

着床出血以外で、
妊娠超初期の出血の
原因となるのは?

妊娠超初期の出血と生理の違いは?のタイトル画像
妊娠超初期の出血のイメージ

妊娠超初期には、着床出血以外の理由で出血が起こることも。その理由としては以下のようなものがあるので、出血の様子とともに詳しくご紹介しましょう。

絨毛膜下血腫
絨毛膜と子宮内膜の間に着床出血がたまり、血の塊ができてしまったもの。少量であれば子宮に吸収されてなくなりますが、血腫が大きいと絨毛膜と子宮内膜の間から血が漏れ出て出血することがあります。色は鮮血色や赤褐色です。多くの場合、妊娠初期の間に出血が治まり自然に改善しますが、中期になっても続いたり血腫が大きくなる場合は妊娠の経過に影響を与えることもあるので、医師に相談しましょう。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
受精卵が卵管や卵巣、腹膜など子宮ではない場所に着床してしまうのが異所性妊娠です。初期は着床出血と同じぐらいの出血を起こし、色は鮮血色や赤褐色。診断が遅れて大量出血を引き起こすと母体が危険にさらされるため早急に処置が必要となります。
胞状奇胎
胎盤を作るための絨毛細胞が異常に増殖してしまうこと。絨毛細胞が水の入った粒状になり、子宮内にぶどうのように増えていくのが特徴です。出血はごく少量で色は赤褐色や茶色。腹痛やつわりのような症状を伴うこともあります。速やかに処置が必要な症状です。
前置胎盤
赤ちゃんが生まれるときの出口・子宮口を胎盤がふさいでしまっているのが前置胎盤。無症状のことが多いですが、腹痛を伴わない突然の出血があることがあります。出血は少量のものが数回起こることもあれば、いきなり大量に出血することも。色はピンクや赤色などです。前置胎盤の場合はほとんどが帝王切開になりますが、初期に前置胎盤でも徐々に改善されることもあります。
切迫流産
妊娠22週未満で出血や腹痛があると切迫流産と診断されることがあります。これは、まだ流産はしていないものの、流産になりかけている状態のこと。出血の量は少量から大量の場合までさまざまで、色は鮮血色や赤褐色です。妊娠は継続しているので、医師からの指示に従い、安静に過ごすことが大切です。
初期流産
妊娠初期は流産をしやすく、妊娠12週未満に流産を起こしてしまうことを初期流産といいます。原因の多くは赤ちゃん自身の染色体の異常です。出血は少量の人から多量の人までさまざまで色は鮮血色。強いお腹の痛みを伴うこともあります。

妊娠以外で出血が
起こる原因は?

妊娠超初期の出血と生理の違いは?のタイトル画像
出血で悩む妊婦のイメージ

また、妊娠とは関係のない理由でも出血が起こる場合があります。
その理由としては、以下のようなものがあります。

排卵期出血
生理と生理の間に、急激なエストロゲンの分泌量変化により子宮内膜の一部から出血が起こることがあり、これを排卵期出血といいます。排卵の数日前から起こり、高温期に入ると止まります。出血は少量で、色はピンクや茶褐色のことが多いようです。
子宮頸部びらん
子宮の入り口付近が赤くただれている状態。女性ホルモンが活発な時期に見られる生理現象で、病気ではありません。この状態のときは性交渉や内診でも出血を起こすことがあり、炎症によって出血が起こることも。出血は少量で、色はピンクから赤褐色、茶色などです。
子宮頚菅ポリープ
子宮頸管にできるイボのようなできもの。エストロゲンの影響でできるといわれ、多くの場合は良性です。やわらかくもろい組織で、性交渉や触診、排便時のいきみなどで簡単に出血を起こします。出血はごく少量で、色はピンクや赤褐色、茶色です。
子宮頸がん
子宮下部の「子宮頚部」にできるがんで、ヒトパピローマウイルスに感染して発症することがほとんどといわれています。出血は、最初はごく少量ですが徐々に増えていくのが特徴で、色は鮮血色や赤褐色です。
子宮体がん
子宮上部の「子宮体部」にできるがんで、発生の一因には女性ホルモンのバランスが関係。エストロゲンが過剰になることで子宮内膜が増殖し、がんが発生するとされています。出血は少量で、褐色のおりものだけの場合も。

出血が起こったときの
対処法は?

妊娠超初期の出血と生理の違いは?のタイトル画像
対処法のイメージ画像

妊娠超初期・妊娠初期や「妊娠かも?」と思っているときに出血があると不安になってしまいますが、まずは落ち着いて出血の状況をチェックしましょう。以下のような情報をしっかり記録し、不安があるときは医師に相談することが大切です。特に妊娠している場合はまずかかりつけ医に連絡し、状況を伝えて指示を仰ぐようにしてください。

出血時にチェック
しておくといい項目

チェック

  • 血の色 •••
    ピンク、赤、茶色、赤褐色など
  • 血の量 •••
    下着に付く程度、ナプキンが必要な量など
  • 血の形状 •••
    ドロッとしている、サラサラ、塊があるなど
  • いつから出血しているか
  • 発熱・下痢・腹痛など他の症状はないか

心配が少ない出血と、
受診が必要な
出血の違いは?

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受診のイメージ図

出血の状態によっては、心配があまりないものと、緊急性が高くすぐに受診が必要なものがあります。心配が少ないものは、おりものシートに収まるぐらいのごく少量の出血で、鮮血ではないもの、また茶色のおりもの程度のもの、そして痛みを伴わないもの。妊娠中で定期健診を受けているのであれば、次の健診時にいつ頃どのような症状があったか伝えるようにしましょう。逆に生理ぐらいのまとまった量の出血があったり、鮮血であったり、腹痛を伴うなどの場合はすぐに病院に連絡し、かかりつけ医の受診をしてください。ただしいずれにせよ判断に迷ったり不安があるときは、かかりつけ医に電話で相談したり、医療機関を受診するなどの方法で心配を取り除くようにしましょう。

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