アカチャンホンポ アンケート
妊活って、してる?
理想の子ども人数は?
アカチャンホンポで、アプリ会員向けに行ったアンケートによると、年齢別で妊活を行っている割合は以下のような結果に。年齢が上がるとともに高くなり、30代ではおよそ7割という結果が出ました。また理想の子どもの人数は2人以上という人が圧倒的に多いことがわかりました。
妊活の第一歩として多くの人が試す「タイミング法」。
自分たちだけで実践することもでき、費用も体への負担もかかりにくい方法です。でも最適なタイミングの計り方などをわかっていないとなかなか成功しないことも。最も妊娠しやすいタイミングとはいつなのか、その確率や流れはどうか、また注意すべきことは何かなどをご紹介します。
香川医科大学卒業。大阪警察病院、大阪府立母子保健総合医療センター等を経て、大阪大学医学部博士課程修了。現在は泉州広域母子医療センター長、りんくう総合医療センター産婦人科部長。産科医にしてジャズピアニストでもあり、産婦人科を舞台とした漫画『コウノドリ』(講談社)の主人公のモデルにもなった医師。
タイミング法とは、最も妊娠しやすいタイミングで性交渉を行う妊活方法のこと。女性の卵巣から成熟した卵子が放出される「排卵」が起こるのはおよそ月に一度です。そして排卵された卵子は約24時間、女性の体内に入った精子は約72時間という寿命があり、そのわずかなタイミングで受精が行われることが妊娠の条件となります。
これを予測して妊娠しやすくするのが「タイミング法」。カップルが自分たちで行う方法のほか、病院で医師に指導してもらう方法もあり、不妊治療の一つとして最初に用いられる方法でもあります。
タイミング法は、排卵日を把握し、妊娠しやすいタイミングに性交渉を行うだけなので、体に負担もかかりにくい妊活方法です。妊娠を望んでいる人は誰でも実践できるので、「そろそろ子どもがほしいな」と考えはじめた方から、本格的に妊活をしたい方まで、多くの方におすすめです。
ただし自分たちで行う場合、ある程度の排卵日は予測できても、実際には思っているタイミングとは違うことも。特に生理不順だったりすると、排卵日を正確に判断するのは難しくなります。またタイミング以外の問題で妊娠しにくい場合もあるので、自己流で行っていてもなかなか妊娠しない場合は、一度医療機関で相談することも考えてみるとよいでしょう。
アカチャンホンポで、アプリ会員向けに行ったアンケートによると、年齢別で妊活を行っている割合は以下のような結果に。年齢が上がるとともに高くなり、30代ではおよそ7割という結果が出ました。また理想の子どもの人数は2人以上という人が圧倒的に多いことがわかりました。
一般的に、もっとも妊娠しやすい時期は、排卵日の1~2日前。そして、排卵後から次の生理が来るまでの期間は、妊娠の確率が大幅に下がるとされています。理想のタイミングが排卵日当日ではないのは、その日に射精が行われても卵子の寿命である24時間以内に精子が卵管にたどりつけないこともあるためです。精子の方が寿命が長いため、先に卵管でスタンバイしている状態の方が、妊娠が成立しやすくなるのです。
出典:David B. Dunson, Bernardo Colombo and Donna D. Baird Changes with age in the level and duration of fertility in the menstrual cycle, Human Reproduction Vol.17, No.5 pp. 1399–1403, 2002 より日本語にして一部見やすく作成
タイミング法を実践する場合、病院には行かず自分たちで排卵日を予測して行う方法と、病院で医師の指導を受けながら行う方法があります。それぞれの具体的な方法・流れについてご紹介します。
自分たちでタイミング法を実践する場合は、生理日や基礎体温を記録することで、生理周期と排卵の時期を把握します。生理周期が28日の場合、生理開始からおよそ14日後に排卵があります。また生理開始から排卵までの約14日間は体温が下がり、排卵後は高温期が約14日間続くことも目安になります。さらにおりものの変化も排卵日の予測のヒントに。おりものの量が増え、粘度が高くなって生卵の白身のようになると排卵日が近づいてきたサインです。薬局などで購入できる排卵日検査薬というものもあり、こちらを使うとより排卵日を判断しやすくなります。
女性の体では排卵日の前後で低温期と高温期が切り替わりますが、その体温の差はわずか。普通の体温計では把握するのが難しいので、基礎体温を記録するときは専用の「婦人体温計(基礎体温計)」を使いましょう。一般的な体温計では0.1度単位までしか測れませんが、婦人体温計では0.01度単位まで測れ、微細な体温の変化まで知ることができます。
卵巣に働きかけて排卵を促す女性ホルモンを「黄体形成ホルモン」といい、排卵が起こる前に分泌量が急増します。尿中に含まれるこの黄体形成ホルモンに反応し、排卵日を予測するのが排卵予測検査薬です。タイミング法を実践する際のサポートアイテムとして活用してみてはいかがでしょうか。
病院でタイミング法を行う場合は、まず問診により、生理周期や過去の排卵の様子、基礎体温などから排卵日を予測します。その後、超音波検査(エコー)により卵胞の成長を確認し、血液検査、尿検査、頸管粘液の検査などでさらに正確に排卵日を予測。アドバイスを受けたタイミングで性交渉を持つことで妊娠の確率を上げます。自然な生理周期に合わせて行う方法のほか、排卵が遅い、排卵自体が難しい場合は、薬で排卵を調整することもあります。
妊娠しやすい男女が医療機関でタイミング法を行った場合、成功率は一般的に、1周期で10~20%、半年後ではおよそ50%といわれています。
タイミング法の成功率には年齢、健康状態、生活習慣、精子や子宮の状態が関係しますが、妊娠の確率を上げるためには、男女ともに以下のようなことに気をつけるとよいとされています。
排卵日にこだわりすぎると、男性ED(勃起障害)を引き起こす恐れがあり、プレッシャーやストレスは排卵や生理周期にも影響を与えることがあります。タイミングだけにこだわらずまめに性交渉を持つことで、女性のホルモンバランスもよくなり、男性の精子の質もよくなるといわれています。
不規則な生活習慣や不健康な食事、運動不足は妊娠に悪影響を与えます。食事や睡眠などの生活リズムを整え、栄養バランスや適度な運動にも気をつけて健康的な生活を送りましょう。また喫煙や過度な飲酒は妊娠の確率を下げるともいわれているので、控えるようにしましょう。
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詳しくはコチラ体が冷えて血流が悪くなると、卵巣機能の低下につながることも。腹巻きを利用したり、温かい飲みものを飲んだり、お風呂に入るときは38~40度ぐらいのぬるめの湯船にゆっくり浸かったり、体を温めることを意識して生活してみましょう。
過剰なストレスはホルモンバランスの乱れにつながり、排卵に影響することがあります。ストレスの原因となるSNSなどの情報をシャットアウトしたり、趣味や運動などで発散したりして、ストレスをためないようにしましょう。
男性の体調やストレスは精子に影響を及ぼすといわれています。男性も過度な飲酒や喫煙、カフェインの取りすぎを避け、生活習慣に気をつけることが大切です。また肥満は糖尿病や生活習慣病につながり、不妊につながるため注意が必要。太りやすい食事を控えて運動を習慣づけましょう。
※以下、回答内容は荻田医師監修
健康状態や年齢、生活習慣などに問題がなければ、6ヶ月で50%、1年で60%程度が妊娠するといわれています。また半年~1年以上続けて成功しない場合は、別のアプローチを試した方がいいともされます。
まずはカップルともに妊娠しやすい状態であることが条件。女性は卵巣や卵管、子宮などに異常がなく、年齢は35歳ぐらいまで、男性は精子の数や運動率に異常がない状態であれば、タイミング法も成功しやすくなります。またタイミングに合わせて性交渉を持つことが大切なので、夫婦のどちらかが出張が多かったり単身赴任だったり、スケジュールが合わせにくいカップルには向いていないといえます。
まず考えられるのは、排卵日の予測が間違っていること。特に生理の周期が不規則だと排卵日を把握するのは難しく、ストレスや生活習慣によって排卵日がずれてしまうこともあります。また妊活がプレッシャーになることでホルモンバランスなどに影響して妊娠しづらくなることも。さらにタイミングが適切でも、医学的に妊娠を妨げる原因があることも考えられます。
タイミング法での妊娠成功までの期間は、健康に問題がないカップルであれば平均的には半年~1年ぐらいとされており、これを過ぎた場合は一度病院に相談してみても。特に35歳以上になると妊娠率が下がるため、妊娠を希望するなら早めに相談するのがおすすめです。
排卵のタイミングは1ヶ月に1度しかないので、普段からスケジュールを伝えあい、すれ違いにならないようにしましょう。ただ「絶対にこの日」とこだわりすぎず、できるときに無理のない範囲で行うことも大切です。性交渉が義務感やプレッシャーになってしまうと逆に成功率が下がってしまうので気をつけましょう。