子どもの毎日の献立に頭を悩ませるママ・パパは多い。1歳半頃からの幼児食になると、食材のサイズや味付けの調節など大人用と分ける必要があり、食事の用意にかかる時間は膨らんでいく。 この手間を軽減する方法のひとつが「冷凍食品」の活用。アカチャンホンポでも2023年から冷凍食品売場を設けて販売をスタートしているが、この実現には高い壁があった。今回は食品バイヤーの山崎さんに、冷凍食品売場を導入するまでの経緯を聞いた。
アカチャンホンポの人とストア
2026.2.16
Store
「おいしい」と
「手軽」をかなえる
新しい子どもの食。

People in the story
山崎さん
長年の目標だった
冷凍食品の取り扱い。
しかしその実現の壁は高く…。
幼児食の取り扱い拡大に取り組んできた山崎さんにとって、幼児向け冷凍食品の導入はずっと実現したい目標だった。 「近年の急激な技術の進化によって、冷凍食品の種類も数も大幅に増えています。特に調理済みの冷凍食品は、温めるだけで食卓に出せてしかもできたてのような美味しさを楽しめます。ここに、今までにない幼児食としての大きな可能性を感じていました」。

しかし、冷凍食品をお店に導入するのは、簡単なことではない。店舗全体のレイアウトの見直しや、マニュアルの作成、「コールドチェーン」と呼ばれる輸送ルールの遵守など、設備から物流体制までをすべて整えて、品質を確保しなければならない。 そんな状況を大きく変えたのが、食品メーカーからの幼児向け冷凍食品テスト販売の依頼だった。メーカー担当者の熱意を受けて条件を整え、早速テスト販売を行うことに。

2022年12月、ららぽーとEXPOCITY店にて初の冷凍食品販売をしたところ、次々とショーケースに近寄り、商品を手に取るママやパパの姿が。 「幼児向けの冷凍食品は、これからの子育てにさらに必要とされる」と確信した山崎さんは、冷凍食品売場の本格導入を決意した。
本格的な美味しさと便利さを
両立できる冷凍食品を拡充中。
冷凍食品売場を新設するための準備が進んでいく一方で、また新たな課題が浮かび上がった。売場に揃えたいのは、調理に便利な「冷凍野菜」と、ママ・パパの手間にならず、メニューのバリエーションが豊富な「調理済み」の商品。 しかしこの頃はまだ、希望する商品が各食品メーカーから出揃っておらず、「売場を作っても商品がない」現実に頭を悩ませた。
そこで思い当たったのは、大人向けの冷凍食品を幼児食として使うママ・パパのこと。ベビー・キッズ用品の専門店として、自分たちが成分を一つひとつチェックすることで、普段の買い物で適した食品を選ぶ手間を軽減できると考えた。 早速、塩分の量や添加物の種類に加え、食べやすい固さや大きさを検討した上で、商品をセレクト。大人向け食品にも、POPを設置し「月齢別表示」を実現し、選びやすさも高めた。
独自に設定した月齢別表示。
すべての商品にこのPOPが取り付けられている。
現在、幼児向け冷凍食品は各社が徐々に拡大中で、オンライン限定販売の商品などもアカチャンホンポで取り扱いを開始する予定。山崎さんが幼児向け冷凍食品にこだわるのは、数分温めるだけでメインの食事が完成する「手軽さ」と、食育に欠かせない新鮮な色や香り、噛みごたえなどの「味わい」の両立にある。 「お腹が空いている子どもに、本格的な料理をサッと出せることは、ママ・パパにとっても子どもにとってもうれしいことのはず。従来になかったこの美味しさと便利さで、家族の時間をより楽しく過ごしてほしいと願っています」。
販売中の幼児向け冷凍食品「ニコパク」。同シリーズには、星型かまぼこを探しながら食べ進める、宝探しのような楽しさのある商品も。
冷凍食品だからできる
クオリティで
「食べる」を楽しく。
美味しさからはじまる
家族の時間の楽しさをもっと。
2023年には4店舗だった冷凍食品売場は順次拡大を続け、2025年に115店舗での導入が完了。導入店舗の増加に伴い、SNS等で利用されたママやパパからの「これを待っていた!」との声も増え、多くの方に喜んでいただいている。 それでも「ここからが本当のスタート。常温の食品と変わらないほどに商品数を増やし、さまざまな食の美味しさや楽しさを提供していく」と抱負を語る。

オムライス、カレードリア、ハンバーグなど、子どもの「好き」を冷凍庫にストックするだけで、忙しい日もすぐに笑顔の食卓へ。 美味しさを分かち合うひとときが、家族の会話をもっと豊かに。幼児向け冷凍食品は、暮らしを支える頼れる存在になっていくのだろう。
