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出産準備リスト

2024.8.23

People

本当に必要なモノを
迷わず選べる
新しい「出産準備リスト」。

初めての出産を控えて、「何を用意したらいいのかわからない」と悩むママやパパは多い。それも当然。出産直後のママの身体に必要なものから新生児のケアに関わるものまで、あまりにも商品の対象が広すぎること、さらにどんな状況になるのかを具体的に予測できないことから途方に暮れてしまうことも想像できる。 その悩みを晴らす助けになるのが、店頭で配布している「出産準備リスト」。4年ぶりに内容を見直したその背景をプロジェクト担当者に聞いた。

出産準備リスト
藤内さん、内田さん、竹内さん、合田さん

People in the story

(写真左より)
藤内さん、内田さん
竹内さん、合田さん

この商品、本当に必要?
データで気づいた疑問から
始まったプロジェクト。

「コロナ禍を経て育児が変わってきている中、出産準備リストの商品は今の育児に本当にフィットしているのだろうか」。商品部の合田さんが感じたこの疑問がすべての発端だった。 見つめていたのは商品だけではなく推奨数まで。肌着、おむつ、スタイなど、複数揃えるモノの数も適正なのかと疑問がよぎる。そこで合田さんは藤内さん、内田さん、竹内さんに集合を呼びかけた。出産準備リストの見直しを、4人が中心になって取り組むためだった。

実はこのメンバー、バイヤーや販促担当、商品サポートと担当部署が異なる異例の顔ぶれ。これまでは商品カテゴリーごとに担当バイヤーが見直しを行っていたが、今回、部署を越えたプロジェクトとして立ち上げたのは、「多様な立場・視点から一つひとつの必要性を考えることを大事にしたかった」と合田さん。その言葉にはある確固たる理由があった。

メンバーに見せた資料は、出産準備リストに掲載されている中でもおすすめ度の高い商品の購入率データ。「私たちが必要だと思っているのに購入率が低い商品には、お客さまが選ばない理由があるはずです。私たちの考えと今の育児のニーズにギャップが生まれているのかもしれない。このデータが示す事実を受け止めて、出産準備リストの改訂に向き合う必要があることを皆に伝えました」と話す。 このデータを見た瞬間、メンバー3人の気持ちが動いた。「ちゃんと見直していこう」と竹内さんは声を掛けた。

竹内さん

掲載商品も、必要数の目安も、
多様な立場の意見を集めて選択。

定期的なミーティングでは、商品知識が豊富なバイヤーや店舗でお客さまと接するマタニティアドバイザーの意見を参考に、掲載内容を洗い出していく。 新たに加える商品には睡眠用おくるみとも呼ばれる「ねんねスワドル」や赤ちゃんをお湯に浸からせずに洗うときに使う「バスマット」などを採用。「スワドルやバスマットを加えたのは、各分野の専門家(助産師)が提唱する新しい知見によって、寝かしつけやお風呂の入れ方などに対するスタイルが多様化していることから、こうした動向に対応すべきだと考えました」と内田さん。洋服感覚で使える肌着として人気が高まっている「打ち合わせロンパース」は長下着と入れ替えた。

バスマット
ねんねスワドル
打ち合わせロンパース

育児スタイルの変化とともに売場で取り扱う商品が変わるため、掲載商品の刷新は不可欠。

紙面に限りがあるため、おすすめしたい商品をすべて掲載できるわけでなく、ときに「載せる・載せない」で意見が分かれることも。市場を知る商品部は「これが主流」と考え、また売場に立つマタニティアドバイザーは「今のママはこうしている」とそれぞれの立場であるべき形を提案。メンバーの4名は双方の意見を尊重しながら議論を重ね、判断を下す。これは簡単なようでとても難しいことだった。

藤内さん

藤内さんは、「掲載商品も推奨数も、立場が違えば考え方も異なります。どちらが正しいかではなく、どちらがママやパパにとって有意義な情報になるかを私たちは考えなければなりません。そのため最後の最後まで判断に迷う場合は、ママやパパに近いマタニティアドバイザーの意見を優先するようにしました」。誰のための出産準備リストなのか。そのブレない軸が、今までにない改訂につながっていった。

マタニティーアドバイザーを交えたオンラインミーティング

マタニティアドバイザーとは随時オンラインでミーティングを実施。お客さまの声をもとにした意見が積極的に交わされた。

合田さん

専門性を掛け合わせて、
今までにないサービスを。

内田さん

これからも新しいやり方で
わかりやすさを徹底し、
売場やサービスの向上に。

出産準備リストが置かれたマタニティ用品売場

見直したのは商品の種類の表現やイラストなど細部にまでわたった。これは、売場で出産準備リストを見ながら商品を探す際、異なる表記による混乱や迷いを軽減するため「マルチクッション」を「抱き枕」に変更するなど、売場と出産準備リストの表記に違いが出ないように細かくチェック。その結果、特にマタニティアドバイザーから「説明しやすく、わかりやすくなった」との声が多く届いたと言う。 今回の出産準備リストの改訂を通して、今後も今までの常識や慣習を変えていきたいと合田さんは前を見続けている。

マタニティor新生児売場にて
「出産準備リスト」
配布中!

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