お買い物のスタイルが急速に変化する中、アカチャンホンポではオンラインショッピングの充実とともに、お店の環境整備にも積極的に取り組んでいる。 妊娠を機に初めてお店に足を運ぶお客さまがわかりやすく商品を選べること。お子さま連れのご家族も安心してお買い物を楽しめること。その細かな工夫はお店を見渡すだけではほとんどわからない。一つひとつ積み上げてきたお買い物の便利さと安心の向上について、担当者に聞いた。
アカチャンホンポの人とストア
2024.5.24
Store
安心や買いやすい
という気持ちが
自然と生まれるお店へ。
People in the story
川崎さん(写真左)
小平さん(写真中央)
細見さん(写真右)
通路幅を基本、1m25cm以上
に設定している理由。
真っ赤なロゴと白を基調にしたオープンな出入り口。通路は広く、店内を見渡せられるよう商品棚は低め。今のアカチャンホンポは、開放的な空間にマタニティ・おでかけ・肌着などの商品カテゴリーごとの売場が整然と配置されている。 「2007年にマタニティとベビーを中心にした売場に変わり、それからは親子や家族で買いまわりしやすい空間へとブラッシュアップしてきました」と川崎さん。
通路は何となく広めにしているわけではなく、全店共通で1m25cm以上という基準がある。この根拠について「ベビーカーとお買い物カートの幅はそれぞれ50cm程度。すれ違ってもゆとりがある幅に設定しました」と細見さんは言う。 売場面積が狭くてもこのサイズは確保する。それが店舗設計の原則になっているのだ。さらに商品を置く什器(じゅうき)の基本の高さを150cmにしているのは見通しを良くするためだと小平さん。
「初めて来店されるお客さまが、どこに何があるかが一目でわかるように、柱のサインを邪魔しない棚の高さにしています。これなら背伸びをして商品を取ることも避けることができます」と話す。 目当ての商品の売場がわからないと余計に動き回ることになり、マタニティや子連れのお客さまにとって負担になりかねない。無意識の「買いやすさ」はこうして緻密に計算されているようだ。
棚一枚にも角を丸く。
子どもの安全を高めるために。
ベビーカーの赤ちゃんだけでなく、動き回る子どもと一緒に来店されることも多いことから、安全性については特に目を光らせて対応を続けてきた。例えば壁のパネルや棚などの什器には角を丸くして尖りがない。コンセントにはキャップを付けて直接手に触れないように配慮している。 好奇心に満ちた子どもはどこを走り、触り、何に興味を持つかがわからない。そのため大人のスタッフが視線を下げて店内を見渡し、危険と思われる箇所を見つけては徹底的に対策を行っている。
こうした対策は、店舗ごとに設備が異なるため、指を突っ込んだり、隙間に入り込んだりという子どもの行動を先読みしてそれぞれに対応している。
その他、製造段階でCO2排出量を削減している床材やLED照明、一部什器にリサイクル可能素材を使用することで、家族にやさしいだけでなく、環境にもやさしいこれからのお店作りにも着手。これらの取り組みは、新店から適宜切り替えを進めている。
視線を下げ、
子どもの動きを読む。
安心はこうして作られる。
時代に応じてお店は変わる。
けれど便利と安心の追求は
変わらない。
売場はいつも同じように見えて、実は少しずつ変化を続けている。マタニティ売場にある椅子は、もともとなかったものだが「お買い物の合間に少しでも休んでもらえるように」と全店に配置した。 フィッティングルームも動きやすさや測定を考慮して広めに設計を変更。最近では入浴前後を含めたお風呂関連の商品を1箇所に集めたコーナーを作り、売場を移動せずに選べるようにしている。
社会環境やお客さまの要望の変化に応じて、もっと安心を、今のお客さまにとっての買いやすさは何かと考え、お店づくりに取り組んできた。売場のカタチは変わっても、便利と安心を追求していくことはこれからも変わらない。
お買い物の時間を心地よく。
お店ならではの体験をどうぞ。