開催の告知とともに、参加受付を始めるとすぐに満員に達するイベントがある。それが「ハイハイレース」。 20年以上続くアカチャンホンポを代表する活動のひとつで、店舗内やショッピングセンター内のスペースにコースを作り、赤ちゃんがゴールで待つママやパパに向かってハイハイしていく姿が何とも愛らしい。このイベントを長年にわたって継続している理由について、担当者に聞いた。
アカチャンホンポの人とストア
2024.4.25
Store
みんなをスマイルにする
ハイハイ期ならではの
イベント
ハイハイレース。
People in the story
太田さん(写真左)
山田さん(写真右)
家族はもちろん
通りすがりの人も足を止める
20 年以上続く取り組み。
スタッフの「レッツハイハイ!」の掛け声とともに、赤ちゃんをスタート地点に座らせたママやパパはすかさずゴール位置に移動する。赤ちゃんたちはゴールで待つママ・パパに向かって一斉にハイハイをはじめる…というわけにはいかないのがこのイベント。 なにせ主役は1歳にも満たない赤ちゃん。その場でキョトンと座ったままの子ども、泣き出す子ども、コースを外れて横へ横へと進む子どもと実にさまざま。
順位を競うわけではなく、ゴールできなくても構わない。制限時間の2分を過ぎると赤ちゃん全員に「がんばったで賞」という賞状が渡され、出場者が変わりながら何度もレースが繰り返されていく。コースをぐるりと囲むギャラリーは参加する赤ちゃんの家族だけでなく、たまたま通りかかって足を止める人も。 この場にいるとみんなが自然と笑顔になり、赤ちゃんたちの姿に目を細め、エールと拍手を惜しみなく送る。なんとも愛おしさと幸せにあふれた場所だ。
「ハイハイレースは当社の80周年・90周年の際に大規模なイベントとして実施した他、通常は店舗ごとにスケジュールや規模を決めて実施しています」と話すのは店舗のサポートを行っている太田さん。 コロナ禍には一時中止していたが復活を望む声に応えて現在は10月10日の「赤ちゃんの日」をはじめ、個々の店舗で実施している。
このイベントを通して、
確かな成長の姿を
感じてもらいたい。
このイベントをやり続けているのは参加いただいたご家族からの「楽しかった」、「また出たい」、「開催してくれてありがとう」という声があるからだとイベント担当の山田さんは言う。 「ハイハイ時期は赤ちゃんの成長の中でも限られた期間になるので、この姿を残すメモリアルとしても喜んでいただいています」。
では実際、ハイハイレースを運営する店舗はどのような思いで取り組んでいるのだろうか。イベントの準備はもちろん司会も担当している店長の野田さんは「今は1ヵ月に1度のペースで実施していますが、ご希望に応えるためにもっと回数を増やしたいと思っています。 店舗スタッフで運営するのはもちろん大変ですが、それ以上のやりがいがありますし、当社だからこそできる取り組みだと思っています」。
20年以上、継続してきたこの取り組みを受け継いでいく責任感、これほどたくさんの方に楽しんでいただいている実感。運営の大変さよりもはるかに得るものがあると語る。
赤ちゃんが主役になる
この体験を、家族の思い出に。
赤ちゃんの姿に
みんなで応援するこの一体感が
他にない「スマイル」に。
普段は、商品やサービスを通じて個々のお客さまに「スマイル」を届けているが、このハイハイレースでは、たくさんの人が集まる場に大きな「スマイル」を開花させている。赤ちゃんそれぞれの個性、動き始めた小さな生命、その愛くるしい姿をみんなで共有することで、一体感のあるスマイルを生み出している。 今後も周年企画などで規模を拡大して開催したいと太田さんたちは話すが、その成功には、各店舗での定期的な継続が大きな推進力となるのだろう。
ハイハイできるのが
唯一の参加資格。
さあみんなで
「レッツハイハイ!」