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アカチャンホンポの人とストア

2024.3.21

Store

美味しさと手軽さを
兼ね備えた幼児食を
2歳以降にも。

一般的に市販されている離乳食は1歳半頃までの商品が主流のため、2歳にもなると大人の食事をアレンジしているご家庭が多い。「なぜ、2歳からの幼児食は少ないのだろう」という疑問から、キッズ用食品の拡充に挑んだのがバイヤーの山﨑さん。 この思いに応えたのがレトルト食品製造のトップメーカー、株式会社にしき食品(以下、略にしき食品さん)だった。両社の思いがつながり、新たな幼児向け食品の発売が実現したその経緯を聞いた。

山﨑さん

People in the story

山﨑さん

なぜ、売場に2歳以降の
食品がない?
需要の高さを
推測し、商品の拡充を決意。

カレーを食べるときは、子ども用の甘口カレーを作ってから大人用に辛さを別途調節する、というように、2歳を過ぎると大人用の食事に手間をかけて用意することが増える。 その上この時期の子どもは自我が芽生え、自分の思いを主張する通称「イヤイヤ期」。味覚が発達して好き嫌いが出てくるようにもなり、野菜を嫌がって食べない状況になりやすいのが実際のよう。

「共働きの家庭が増える中、ママとパパの忙しさは変わらないのに、1歳半頃で市販の離乳食がパタリとなくなっているのはなぜだろう」と、売場を見ながらずっと不思議に思っていた山﨑さんは、ベビーフード市場の伸び率から、対象年齢を過ぎてもベビーフードを使用し続けているご家庭が多いのではないかと推察した。

にしき食品外観

同じころ、宮城県岩沼市に本社を置くにしき食品さんでは、自社ブランドニシキヤキッチンのキッズシリーズ商品のリニューアルを検討していた。 「従来品は1〜3歳、3〜5歳、5歳以上の対象別の7アイテムで、売上が伸びていたことからニーズの高さは感じていました」と話すのは、商品開発部の佐々木さんと佐藤さん。

佐々木さん、佐藤さん

写真左:佐々木さん 写真右:佐藤さん

にしき食品さんはレトルト食品の製造を専門とする企業で、歴史は50年以上。レトルト食品開発の知見も独自の製造技術もあり、何より佐々木さんと佐藤さんも子育て中で、幼児向けの食品の必要性は肌で感じていたと言う。 『世界の料理を“カンタン”に。』というニシキヤキッチンのコンセプトのままに、子どもの料理をカンタンにする挑戦がはじまった。

空港南工場の生産ライン

最新鋭の設備を導入して高い安全性と効率性とともに、多品種の製造を可能にしているにしき食品さんの空港南工場。

「人力」による作業
「人力」による確認

大きな具材は人が仕分けるなど、随所に「人力」による確認や作業を実践。この一つひとつに手を抜かない誠実な姿勢が、安全と美味しさを生み出している。

1・2・3歳の
成長過程を考慮し
食べやすく美味しい食品に。

山﨑さんは食品売場の強化をめざし、2歳以上を対象とする幼児食のリサーチを続けるが、やはり思う商品が見つからない。「基本的に世の中にないものなので、難しいのはわかっていました。でも、絶対にママやパパにとって必要な商品だと信じて探し続けました」。 こうして以前より取引のあった、にしき食品さんにたどり着く。聞くとキッズ商品のリニューアルを検討しているところだと言う。そこで山﨑さんから1〜3歳用を細分化した年齢ごとの商品を提案したところ、にしき食品さんも共感して開発が進むことに。「これで思い通りのラインナップを実現できる」。山﨑さんの思いに光が差した瞬間だった。

にしき食品の佐々木さん、佐藤さんは、1歳・2歳・3歳用の違いをどう出すかを検討。「塩分の使用量は厚生労働省が定めている摂取量を参考に年齢別に設定。具材の選定や大きさは年齢ごとの歯の状況から咀嚼(そしゃく)具合を考慮して、使用する食材と大きさを決めました」。 特に苦労したのは味付けで、塩分が少ない分味覚に物足らなさを感じてしまう。そこで、「ベースとなる出汁に工夫をして、塩分が少なくてもコクが出るようにしました」と長年にわたる商品開発の経験から打開策を見出した。

「美味しくなければ子どもだって食べてくれません。それに大人にとってもまた、子どもに食べさせたいものにはなりませんよね。そのため美味しさにはとことんこだわって、妥協しない味わいに仕上げました」と管理栄養士でもある佐々木さん。 栄養面を考え、ピーマンなどの野菜も積極的に使いつつ、子どもが嫌がらないようにプロの技をプラス。味の評価については山﨑さんも協力し、何度も試食をして意見を交わしたそう。

「大人が食べても美味しいのはもちろん、にしき食品さんの商品にはレトルト食品特有の匂いがないんです。パウチを開けたら素材の香りが立ち上がって、この瞬間から美味しさへの期待が高まります。細かなところまで気配りされた開発力にさすがだと感じました」と山﨑さんは満足の表情を見せた。

歳を過ぎてもカンタンな食を活用して、
もっと子どもと向き合う時間に。

2歳を過ぎても
忙しさは変わらない。
子どもとの時間を生み出す
ためという両社の思い。

商品ラインナップについては、30種類ほどの試作の中から離乳食の既存商品にあまりないものを優先して選定。18種類中11種類はアカチャンホンポとニシキヤキッチンだけでの取り扱いとなり、毎日飽きずに使える味わいを取り揃えた。メニューの幅と美味しさ、レトルト食品による時短という多様な価値をこの商品はもたらしてくれる。

カレーや丼などご飯と一緒に味わえるメニューを充実させ、子どもにとって食べやすく、また食べたくなる商品に。「今日はどれにする?」と選ぶのも楽しみに。

「にしき食品さんとは、日々の家事の負担を少しでも軽減することで、子どもと向き合う時間の創出につなげてもらいたいという思いが一致していました。好きなメニューをストックして、必要なときにどんどん活用していただきたいです」。 両社の願いが詰まったキッズシリーズ。食品売場を通じて、子どもの食事を“簡単”にするだけでなく、美味しさと使いやすさの“感嘆”まで日本中の家庭に届けていくのだろう。

商品を持つ佐藤さん、山﨑さん、佐々木さん

2歳からも手軽に美味しく。
豊富なバリエーションは
こちら。

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