会員登録時のノベルティグッズであるマタニティマークキーホルダーが人気を集めている。市区町村などで配布されているマタニティマークをオリジナルのキーホルダーにしたもので、2019年からの配布総数は約150万個(※1)にも。 これまで期間限定デザインを含めて5種類が作られた。このマタニティマークキーホルダーがどのようにして生まれたのか、開発担当の池内さんに話を聞いた。
アカチャンホンポの人とストア
2023.9.29
Store
マタニティの女性と
おなかの赤ちゃんを守る。
ノベルティに込めた
思いとは?
People in the story
池内さん
いつかマタニティマークで
何かを作りたい。
自身の経験と思いを重ねて。
妊婦さんが身につけることで、周囲の人に妊娠中であることを示すためのマタニティマーク。特におなかが目立たない妊娠初期は公共交通機関を使用する際などに周りに気づいてもらいやすくなる。 池内さんがノベルティ開発を担当することになった2019年当時、マタニティマークにリボンなどの飾りをつけて「デコる」のが流行。この背景もあり、ノベルティに使用することが即決した。
さらに池内さんにはマタニティマークへの特別な思いがあった。「結婚5年目での初めての妊娠。マタニティマークを持てるまで時間がかかったので、ひときわうれしくて。外出の際はいつもバッグに付けていました」。出産後、ふとバッグに付いているキーホルダーに目が留まり、「守ってもらっていたんだな」という気持ちが湧き上がってきたのだそうだ。 いつかこのマタニティマークを使って何かを作りたい。その思いが叶ったのが、ノベルティ開発だった。妊娠の喜びや幸福感を表すために選んだのは、華やかでかわいいロゼットデザイン。裏にメッセージを記入できる仕様にしたのは、「子どもが成人したときに渡すなど、子どもとの思い出を共有できるようにしたかった」と話す。
「かわいすぎる」という声に応え
シンプルで誰もが持ちやすい
デザインに着手。
2019年7月に配布をスタートするとSNSで話題になり、約1年半で100万個を突破。創立88周年には限定デザインも制作し、在庫切れになる店舗もあった。「街なかで見かけたり、SNSでかわいらしく撮影した写真を投稿していただいたり。多くの人に喜んでもらっていることがうれしかった」と振り返る。
ノベルティの人気が高まる一方、「かわいすぎるデザインに抵抗がある」、「職場につけていくのが気恥ずかしい」といった声が聞かれるように。マタニティマークは、マタニティ女性とおなかの赤ちゃんを守るための大切な目印。 すべての妊婦さんにとって身につけられるものにしなければならない。この思いから、ロゼットとは異なるまったく新しいデザインにも着手した。
シンプルで幅広い年齢のママが持つことができ、ママの荷物をパパが持つときにも気にならないデザインをと考え、選んだ素材は「木」。間伐材や端材などのチップを主原料とする環境にやさしいMDFを使い、色味も抑えた。 このデザインもまたたく間に人気となり、入荷後すぐに在庫がなくなるほどなのだそうだ。
10カ月間身につけているうちに
愛着がわくお守りに。
喜びも不安も受け止める
“お守り”として
妊婦さんに寄り添う。
ロゼットデザインの配布から約4年、第一子のときはロゼット、第二子では木製タイプなど、複数集めるお客さまも多いという。この状況に、池内さんは顔をほころばせる。 「よく“妊娠期を楽しんで”と言われますが、漠然とした不安やからだの変化についていけないことも多いと思います。そんなときに寄り添うお守りとして、身につけていただけたらうれしいです」。 7割以上の妊婦が使用していると言われるマタニティマーク。アカチャンホンポからのささやかなエールとして、多くのマタニティ女性のそばで見守っている。
マタニティマーク
キーホルダーを
もらう方法は?