数多くのマタニティ・出産後に適したスキンケア商品が並ぶ売場。その種類も多く、大型店では60種類が並んでいることもあるそう。そしてその種類の多さに負けないくらい並んでいるのが使用感や香りなどを試すためのテスターで、ほぼ棚一段すべてがテスタースペースとなっている。 売上に大きく関わる売場のスペースを減らしてまでテスターの数にこだわる理由とはいったい…。バイヤーの岩脇さんに話を聞いた。
アカチャンホンポの人とストア
2023.6.15
Store
アカチャンホンポの
スキンケア売場に、
すべての商品の
テスターが置いてある理由。
People in the story
岩脇さん
少しでも自分の肌に
合ったものを選んでほしい。
品揃えは妊婦さんへの“エール”
妊娠中は身体の水分が失われやすくなり、肌を乾燥から守るためにもケアが必要。肌や嗅覚が敏感になり、これまで好きだった香りが苦手になることも…。こうしたマタニティ特有の状況に専門店としてどう応えていくか。その答えのひとつが、種類の豊富さなのだという。
「国内外から、女性の肌に適したものを厳選し、選べるように品揃えしました。 例えば使用感でいうと、さらっとしたローション、伸びの良いクリーム、しっかり潤うオイル。また香りについても癒やされる方もいれば、無香料が良いという方もいるので両タイプご用意しています。その他オーガニックにこだわったものなど、お客さまの気持ちに応えられるラインアップとしました」。 体調の変化に悩まされることも多い時期だからこそ、少しでも自分に合ったものと出会い、気持ちよく過ごしてほしい。品揃えはバイヤーから妊婦さんへのエールなのかもしれない。
はじめてだからこそ、
“失敗してほしくない”
マタニティ専門店
だからこその想い。
商品を揃えたけれど、それだけでいいのだろうかという疑問にぶつかった岩脇さん。実際、マタニティ専用スキンケアのブランドは一般のものより目にすることが少なく、“はじめて見た”というお客さまも少なくないそう。 「出産や子育てなど、大切な時期を過ごす中、はじめてマタニティスキンケアを選ぶお客さまに、絶対、失敗してほしくない。それには全商品を試せる環境が必要だと感じました」 そこで全商品に見本のテスターを置くことを提案。しかし、売場には無駄なくできるだけ多くの商品を配置するのが一般的である。まずはお客さまやお店の反応を見るためにも数店舗による実験からスタートした。
売場の担当者からも
たくさんの賛同。
納得するまで試せる
スキンケアコーナーが誕生。
全商品のテスターを置かなければ意味がないという想いはスキンケア売場の担当者にも届き、「やりましょう」という賛同の声が。
こうして全品テスター配置は、全国のアカチャンホンポでの実施をめざし、いまも拡大を続けている。
マタニティ・育児という
大切なときを
もっと幸せで満たせるように。
「手にクリームをのせておなかや胸にゆっくりと広げていく時間は、マタニティの女性にとってとても大切な時間です。自分の好みのものであることで、よりリラックスできたり幸せな気分になっていただけるとうれしいです」。 アカチャンホンポをもっとワクワクできる場所にしていきたいと、岩脇さんはすでに新しいアイデアをめぐらせている。
あなたに一番の
スキンケアアイテムをどうぞ。