出産前に用意する重要なアイテムのひとつ、ベビーふとん。アカチャンホンポが6点〜8点のセット商品を中心に展開している理由は、「出産準備として用意する商品はあまりにも多く、選ぶのが大変。せめてふとんは推奨するものをひとまとめにして、選ぶ手間の削減になれば」という思いからはじまっている。 寝装担当として6年のキャリアをもつ松永さんに、このセットに込めたこだわりを聞いた。
アカチャンホンポの商品
2024.10.25
洗える。乾きが早い。
ベビーふとんの常識を超えて。
ベビーふとんセット
衛生意識の
変化に合わせて、
新素材の商品を開発。
ベビー用の敷きふとんについては、かなり昔から「固ければ固い方がいい」という考えが日本に根付いていた。赤ちゃんの背骨はとても柔らかいため、固い方が骨がまっすぐに成長し、うつ伏せになっても鼻や口を圧迫しにくいというのがその大きな理由。 主流だった固綿(かたわた)製やラジカル製の「固い」敷きふとんが揃う売場を見て、松永さんはふと疑問を抱く。「赤ちゃんのふとんに必要なことは他にもあるのではないか」と。
例えば洗いやすさや乾きやすさ。快適な睡眠環境とともに、ふとんにかかる手間や面倒を解消することも必要ではないかと新たな商品開発に挑む。そして世の中はコロナ禍へ。衛生意識が大きく変わる中で、松永さんたちがメーカーに開発を依頼した立体ファイバーの敷きふとんが瞬く間に注目を集めていった。 「汚れたらまるごとシャワーで洗い流せて2時間程度で乾きます。敷きふとんもきちんと洗いたいニーズに応えたかった」。赤ちゃんと同じだけママやパパなどの世話をする人のことも考えた商品を。毎日の手間から少しでも育児ストレスの軽減に貢献したかったと振り返る。
羽毛でも洗濯&乾燥機OK。
多彩な品揃えで
要望に応える。
「掛けふとんはポリエステルと羽毛の2種類を揃えています。ポリエステルはホコリが立ちにくく長持ちしやすいメリットがあり、羽毛は軽さ、やわらかさ、高い吸放湿性とそれぞれ特徴が異なります」。 ポリエステルの掛けふとんと固綿の敷きふとんのセットがリーズナブルになるが、「私個人の推奨は、羽毛ふとんと立体ファイバーの敷きふとんのセット。羽毛による軽さとムレにくさは、汗をよくかく赤ちゃんの快適性を高め、立体ファイバーの敷きふとんは体重がかかる場所が集中しにくい体圧分散で寝心地を守ります」。
羽毛の掛けふとんは洗濯できるうえ、乾燥機にも対応して、清潔に保てるように配慮。それでもやはり、固い敷きふとんや価格を抑えたいという要望もあるため、さまざまなタイプを揃えることが大切なのだと松永さんは続ける。 「子育ての考え方はそれぞれで、何が正解というわけではありません。各ご家庭が赤ちゃんの眠りに対して大事にしたいことに応える品揃えをすることが、私たちの役割だと考えています」。
ベビーふとんに対してもう一つ気になるのが安全性。セットになっていることで、買って中身を出してみなければわからない状況をふまえ、全数検針の検品体制を実施。 セットする前の単品状態で異物混入を確認する検査も行い、お客様の信頼を得るためにできる限りの手を尽くす。松永さんの「やりたい」を叶えられているのは、さまざまなメーカーと確かな信頼関係を築いてきたからこそなのだろう。
サンプルを触り、
違いを知って、
納得の商品を
選んでもらいたい。
売場には素材の違いを確かめたいという思いにもしっかりと対応し、掛け・敷きふとんともにサンプルを配置。「敷きふとんは固綿・ラジカル・立体ファイバーの素材を展示して、それぞれの違いをPOPで表示。掛けふとんもポリエステルと羽毛のサンプルを触っていただいて、柔らかさや質感を感じてもらえるようにしています」。 新生児は特に、ふとんが一番長く過ごす場所。快適であること。安心であること。そしてママやパパにとって扱いやすいこと。ベビーふとんの常識を塗り替えながら商品開発に挑んできた松永さんの思いがすべて、この品揃え・売場に表れている。
#11
People in the story
松永さん
Products
ベビーふとんセット
セットも単品も。
「コレ!」が見つかる
ラインナップ。