祝着の着せ方
祝着の詳しい着せ方は、
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お宮参りは、赤ちゃんが生まれてから初めて外で行う行事のひとつであり、初参りなどとも呼ばれ、神様に赤ちゃんが生まれたことを報告し、健やかな成長を祈る行事です。
お宮参りはいつごろするのか?その日取りの決め方や服装やマナーはどうすればいいのかなど、詳しくご紹介します。
古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案しており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『赤ちゃん・子どものお祝いごとがわかる本』(朝日新聞出版)ほか多数。
お宮参りとは、氏神様に赤ちゃんが生まれたことを報告し、無事に成長することを願う行事です。初参り(はつまいり)、初宮参り(はつみやまいり)、初宮詣(はつみやもうで)などとも呼ばれます。氏神様とは各地域の守り神で、産土神様(うぶすながみさま)、鎮守様(ちんじゅさま)とほぼ同じとされており、その土地や、その土地に生まれた人々を守ってくれる神様です。
お宮参りを行う時期は、生後約1ヵ月頃です。正確に言うと、男の子なら生後31日目~32日目、女の子なら生後32日目~33日目にお参りするものとされています。ただ、この時期は地域によって差があり、生後100日目のお食い初めの行事と一緒に行う地域もあります。また産後1ヵ月頃はママの体調が万全でなかったり、赤ちゃんの体調が心配なことも。その場合はずらしても問題ありません。なお、六曜(大安など)は、中国古来の暦注に由来する考え方で、現在では日本でも慣習として広く用いられています。神道の教えとは別のものですから、あまりこだわり過ぎる必要はありません。ただし、ご家族の中に六曜を重視される方がいる場合は、事前に相談しておくと安心でしょう。
お宮参りの時期は、赤ちゃんとママの体調を最優先に考えましょう。いつまでにしなければならないという決まりはなく、生後3ヵ月を過ぎるとママも赤ちゃんも体調が落ち着いてくるので、あえてお食い初め頃にする家庭もあります。また真夏や真冬の厳しい暑さ・寒さが心配なときは、過ごしやすい気候になるのを待っても大丈夫。家族で集まれる日を基準に決めても問題ありません。
お宮参りはもともと、その土地を守る氏神様に赤ちゃんが生まれたことを報告し、氏子として土地の一員になったことを認めてもらう儀式です。このため、住んでいる地域の神社にお参りすることが、本来の趣旨に一番叶うといえます。ただ最近は、子宝祈願や安産祈願でお世話になった神社や、ママ・パパの実家の近くの神社など、ママ・パパの思い入れが強い神社にお参りに行く家庭も多いようです。
お宮参りをする際は、父方の祖母が赤ちゃんを抱くという風習があります。しかし現在では、父方の祖母以外が赤ちゃんを抱く場合もあり、参加者もママ・パパと赤ちゃんだけの場合や、両家の祖父母のほかママ・パパの兄弟姉妹が参加する場合も。他にも地域ごとの風習がある場合もあるので、ママ・パパの両親などに確認してみるとよいでしょう。
お宮参りの伝統的な服装では、白羽二重(しろはぶたえ)と呼ばれる着物を着た赤ちゃんを父方の祖母などが抱き、上から祝着という華やかな着物を掛けます。最近は白羽二重の代わりにベビードレスを着せて祝着を掛けたり、さらに祝着の代わりに白いケープを掛ける人も増えています。
また付き添う人は、男性はスーツ、女性はスーツかワンピースなどフォーマルな装いを。和装の場合は、色無地紋付き、訪問着、付け下げ、江戸小紋などの着物がおすすめです。
お宮参りのときに着せる、伝統的なスタイル。
友禅で染め上げた美しい着物です。
アカチャンホンポのお店では、
実際に祝着をご確認いただきご購入可能です。
お宮参り用の小物などもご用意しています。
※店舗により品揃えが異なります。
一部店舗では、お取り扱いがない場合もございます。
お宮参りのママの服装は、フォーマルなワンピースが1位で、以下5位までが洋装でした。ママは授乳のことも考えると、洋装の方が楽に過ごせそうです。
なお、お宮参りにはパパの他、ママ・パパの両親と一緒に行ったママが多いよう。祖父母の参加率については、実母・義母、実父・義父の差はほとんどありませんでした。
神社に参ってお賽銭を入れて拝礼するだけでもお宮参りになります。またご祈祷をしてもらう場合は、予約が必要か、謝礼はいくら必要かなど、事前に神社に確認しておきましょう。神社に着いてからの手順は以下の通り。お参りの後に写真スタジオで記念撮影をしたり、お食事会を開く人も多いようです。
※1 回数は神社によって異なる場合があります。
※2 祈祷内容を神様に申し上げること。
※3 回数は神社によって異なる場合があります。
生後1ヵ月頃に行うお宮参りは、赤ちゃんとの初めてのおでかけになるケースも多いでしょう。まだ慣れない赤ちゃんとの外出、記念撮影やお食事会まで行うと長時間になることもあるため、滞在時間も考えながらしっかり必要なグッズを用意しておくのがおすすめです。以下のようなものを揃えておきましょう。
※以下、回答内容は三浦先生監修
お宮参りでは、祝着に縁起のいい小物を付けることがありますが、種類によって保管する期間が異なります。でんでん太鼓はお宮参りのあとはおもちゃとして使ってもよく、ずっと持っていても大丈夫。犬張子は3歳まで身代わりとして厄災を祓うといわれており、3歳の七五三で神社に奉納します。扇子(末広)は七五三でお参りする際に神社に奉納するのが一般的ですが、お宮参りの1年後などに奉納する地域もあります。
基本的には、住んでいるところの氏神様が祀られている神社に行けばよく、ご祈祷を受けない場合は予約も必要ありません。ご祈祷を受ける場合は時間が決まっていたり、事前に予約が必要な場合もあるため、まずは神社に確認しましょう。
お宮参りの日に家族で祝い膳を囲む家庭は多いものの、必ずしなければならない決まりはなく、体調面で不安があればなしにしたり、別の日に開催しても大丈夫です。家族で相談して決めましょう。
身内のお祝いなのでお返しは基本的には必要なく、祝い膳を用意することがお返しとなります。内祝いを贈りたいときは、ギフトに「内祝」という表書きと赤ちゃんのフルネームを記したのし紙を付け、お宮参りの当日、会食後に渡しましょう。金額はお祝いの半額程度が目安です。
以前は、初穂料は父方の祖父母、赤ちゃんの祝着は母方の祖父母が負担していましたが、今は特にこだわらない傾向にあります。両家の負担が偏らないように、バランスを見て決めることが多いようです。
特に決まりはなく、午前中であれば参拝の後に余裕ができ、午後なら支度をゆったりすることができます。ただ、神社によってご祈祷の受付時間や参拝時間が決まっていることもあるので、事前に確認しておきましょう。