「つわり」って
どんな症状なの?
全くない人もいれば、点滴や入院が必要になるぐらい重症化する人もいる「つわり」。つわりの原因は、赤ちゃんがきちんと育つよう母体のホルモンシステムが変わるためといわれていますが、確かな理由は明らかになっていません。症状にもいろいろな種類があり、食べると吐いてしまういわゆる「吐きづわり」、逆に食べないと気持ちが悪くなる「食べづわり」のほか、眠気やだるさがひどくなる「眠りづわり」、よだれがたくさん出る「よだれづわり」などがあります。
「つわり」のピークは
いつからいつまで?
つわりがはじまるのは早ければ妊娠5週頃。妊娠8~11週頃にはピークを迎え、つわりが重い人だとほとんど食事がとれないことも。ただ、遅くても妊娠16週頃までに治まるケースが多いようです。必ず終わりは来るので、つわりは「無理をしないで」という赤ちゃんからのメッセージだと受け取り、なるべくゆったりと体を休ませながら過ごしましょう。
「つわり」は
個人差があるの?
アカチャンホンポが、2,373名の先輩ママに行ったアンケートでは、24%の人、つまり約4人に1人は、つわりがなかったと回答。一般的にも、つわりは50-80%の妊婦さんが経験すると言われており、個人差が大きいこともつわりの特徴です。
また、つわりがあった方でも、人によっては頭痛や眠気、唾液の増加などもみられるなど症状は様々であり、特に初めて出産する女性に比較的多いとも言われています。
症状別の対処法や、
軽減させる方法は?
つわりの症状によって、さまざまな乗り切り方があります。自分の症状に当てはまるものを参考にしてください。
吐きづわり(吐いてしまう)
つわりの代表的な症状。吐き気がひどい、食べても吐いてしまう人は、この時期は水分補給さえしっかりしていれば、とりあえずは大丈夫。水分は炭酸飲料、氷やアイスキャンデー、野菜スープなどでもいいので、口にできるものを探しましょう。食べ物も自分が食べられるものを優先して。
食べづわり
(何か食べていないと気持ち悪い)
つねに何かを食べていないと気持ちが悪くなる場合は、空腹の時間を減らすことが大切。食事を小分けにして回数を増やしてみましょう。ただし、1日の摂取カロリーはオーバーしないよう、カロリーの低いものを選んで。ノンシュガーガムやするめ、酢昆布など、長く口の中に入れておけるものもおすすめです。
朝、起きるとムカムカする
朝は血糖値が下がるため、気分が悪くなることが多いようです。少しでも何か食べると治まることもあるので、キャンディー、クラッカーなど枕元にすぐ食べられるものを用意しておきましょう。また軽度の脱水症状が原因の場合もあるので、起きたらすぐ水分がとれるようにしておくのも対策の一つ。
特定のにおいが気になる
妊娠すると、特定のものや場所のにおいで気分が悪くなることもあります。その場合はマスクをして対策しましょう。自分が食べようとしている食事のにおいの場合、温度が下がると出にくくなるので、冷やして食べるのもよいでしょう。
眠気やだるさがつらい
どれだけ寝ても眠い、だるくて何もやる気が起きないなどの症状も、妊娠初期によくあるもの。急いでやらなければならないことがなければ、ゆっくり体を休めるのが一番です。仕事中に眠気におそわれたら、席を立ってストレッチしたり、外の空気を吸いに行ったり、ガムをかむなどの方法ですっきりさせましょう。
よだれがたくさん出る
妊娠の影響で、よだれが大量に出るようになる人も。外出しなければいけない場合は大きめのタオルを持ち歩いたり、寝るときは枕元に洗面器を置いておくなどして、すぐに吐き出せる工夫をしましょう。
歯を磨くのが気持ち悪い
歯みがき粉の味やにおいで気持ちが悪くなることもあります。その場合は、ブラッシングだけでもOK。歯ブラシを口に入れることすらできない場合は、せめて食後に口をゆすぐようにしましょう。