正しい手の洗い方
手洗いの前に爪を短く切り、
時計や指輪は外しておきましょう。
- 流水で手をぬらしたら、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。
- 次に手の甲をこすりましょう。
- 指先・爪の間を丁寧にこすってきれいにします。
- 指と指を重ね合わせ、指の間を洗いましょう。
- 親指を反対の手で包み、ねじるようにして洗います。
- 手首も反対の手で包み込むようにして洗います。
妊婦さんや小さな赤ちゃんがいる方は
ウイルス対策にとても神経を使っているのではないでしょうか。
他の人以上に気をつけるべき点はどんなことか、
石けんや除菌アイテムはどう選べばいいのか。
気になる疑問にお答えします。
香川医科大学卒業。大阪警察病院、大阪府立母子保健総合医療センター等を経て、大阪大学医学部博士課程修了。現在は泉州広域母子医療センター長、りんくう総合医療センター産婦人科部長。産科医にしてジャズピアニストでもあり、産婦人科を舞台とした漫画『コウノドリ』(講談社)の主人公のモデルにもなった医師。
妊娠中でも、インフルエンザや風邪、新型コロナウイルスといったウイルス対策の方法は、人ごみを避ける、こまめに手を洗う、うがい、マスクを着用するなど、基本的に妊娠前と同じ。
ただし、妊娠中は体が赤ちゃんを受け入れるために免疫力がいつもより下がった状態です。普段ならすぐ治るようなちょっとした病気でも重症化しやすいので、いつも以上に対策をきちんとし、リスクが高い行動を控えるなど気をつけるようにしましょう。
リスクの高い行動というのは、特に新型コロナウイルスでよくいわれている3つの「密」。
これらを避けることが大切です。
ただ、神経質になりすぎてストレスで疲れてしまうのもよくないので、以上のような対策を万全にしたらあとはあまり心配せず、リラックスして暮らしましょう。
マタニティ期のママ・パパや、赤ちゃんのいるママ・パパも、一般的な手洗い方法をきちんと実行することが大切。外出後や食事の前など、推奨されている方法を守ってしっかりと手洗いしましょう。
手洗いの前に爪を短く切り、
時計や指輪は外しておきましょう。
赤ちゃんも大人と同じように、外から帰宅したとき、食事の前、土や動物、虫などを触った後、見た目で汚れているときには手を洗うようにしましょう。
またもちろん、おむつ替えのときに赤ちゃんの手がおしっこやうんちに触れてしまったり、せきやくしゃみをした後、鼻水に触れてしまった後なども手を洗って清潔に。
赤ちゃんの手を洗ったら、大人が自分自身の手を洗うのも忘れないようにしましょう。
赤ちゃんにも手を洗わせた方がいいとはいっても、まだ首の座らない新生児は水道で洗わせると落下などの可能性があって危険。濡らしたタオルやガーゼハンカチなどで拭き取ってあげるか、赤ちゃんの手拭き用ウェットティッシュでぬぐってあげましょう。
ただし、赤ちゃんはお肌が弱いので、アルコール成分が含まれているウェットティッシュは使わないで。「赤ちゃんの口まわりも拭ける」と書いてあるウェットティッシュを選ぶと安心です。
赤ちゃんのお肌にやさしいと人気の「水99% Super」シリーズ。水の浄化技術すべてを組み合わせて不純物を取り除いた“超純水”を99%以上使用しています。中でもウェットティッシュタイプの「水99% Super 手口ウェット」は、赤ちゃんのお手拭きに最適。手や口まわりまで拭けて、ガーゼメッシュ状なので、ふき取り性が優れています。
Online ShopでCHECK!首が座っている乳幼児の場合は、手洗い場所に連れて行っても大丈夫。ただし、赤ちゃんのおなかをシンクやカウンターに押し付けて圧迫すると危険です。赤ちゃんはシンクの上に持ち上げ、大人は踏み台やいすなどに足を上げて赤ちゃんの体を支えましょう。
赤ちゃんの手をぬらす前に熱いお湯が出ていないか確かめ、ゆるま湯で手をぬらしたら大人が石けんを泡立て、泡でやさしく赤ちゃんの手を包みながら洗ってあげてください。
20秒ぐらいかけて、大人と同じく手のひら、手の甲、指先、爪の間、指の間、親指まわり、手首を丁寧に洗いましょう。
石けんで手を洗うときはよく泡立たせないと汚れがきちんと落ちませんが、泡立つまで赤ちゃんを待たせておくのは大変。泡で出てくるタイプなら、プッシュするだけですぐ赤ちゃんの手を洗うことができて便利です。
また、お肌が敏感な赤ちゃんのためにソープは香料や着色料などが無添加のものを選びましょう。
Online Shopでベビーソープをチェック 全国のアカチャンホンポからお店を探すおもちゃはもちろん、手につかめるもの、触れられるものは何でもなめてしまう赤ちゃん。口に入れてしまう可能性が高いものは、少なくとも生後5~6ヵ月までは定期的に消毒をするようにしましょう。毎日すべてを消毒するのは大変なので、何日に1回消毒する、また1日に何個消毒するなど、無理のない範囲で決めておくのがおすすめです。
消毒方法はいろいろあるので、以下のように素材によって使い分けてください。
水洗いや洗濯ができるものは丸洗いしましょう。丸洗いできない場合は、布団用ノズルを付けた掃除機や粘着式クリーナーで汚れをとったあと、除菌スプレーをして天日干ししてください。
除菌シートで表面を拭きます。または、哺乳瓶浸け置き消毒用の薬液に布を浸け、絞ったもので拭いてもOK。ただし、アルコール成分などが変色や亀裂の原因になることもあるので、お手入れ法をよく確認してから消毒してください。特に塗装されているものは要注意です。
アルコール成分が含まれる除菌シートの場合はしっかり乾かし、アルコールを揮発させてから赤ちゃんに遊ばせるようにしましょう。
水洗いで汚れを落とし、哺乳瓶消毒用の薬液などで浸け置きして消毒。耐熱温度が100℃以上のものなら、煮沸消毒することもできます。ただ、煮沸すると色あせや変形してしまう場合もあるので、十分注意しましょう。
感染を防ぐには外出を控えるのが一番ですが、食料品の買い出しなど、どうしても赤ちゃんを連れて出かけないといけない用事は意外に多いもの。そんなときは、次のような方法でウイルス対策をしましょう。
大人は感染予防にマスクができますが、実は赤ちゃんにマスクをつけるのはNG。日本小児科医会は、2歳未満の子どもにマスクをさせるのはむしろ危険だと発表しています。乳児は呼吸器の空気の通り道が狭く、呼吸しにくくなる上、マスクそのもので窒息するリスクも。またマスクで熱がこもって熱中症になる恐れもあるので、させないようにしましょう。
赤ちゃんにとって、マスクの代わりになるのがレインカバー。ウイルスが心配な時期は、普段使用しているレインカバーを装着して外出しましょう。お出かけしたとき、赤ちゃんが知らないうちに手すりやドアなどウイルスが付着しているかもしれないところに触れるのを防げます。ただし特に暑い時期は、カバーの中の温度が上がってしまっていないか気をつけながら使ってください。
Online Shopで感染を防ぐなら、不特定多数の人が集まり密閉空間にもなってしまう公共交通機関は、なるべく使わない方が安心。遠方に行かなければならない場合は、車で家族だけで移動するのがおすすめです。
車のベビーシートやベビーカーの座席には、丸洗いできるシートを装着。お出かけ後に洗うようにすれば、清潔が保てるので安心です。
外出先で赤ちゃんの手やお肌の清潔を保つため、ウェットティッシュや除菌シートを携帯。アルコール成分の入っていない、赤ちゃんの肌にやさしいものを選びましょう。
赤ちゃんと過ごす毎日に必要なお世話をおうちで一緒に学べる動画シリーズ